パソコンを使った裏技
透明デカールで、オリジナル・ルアーを作ろう!

必要なもの
 その1・・・パソコン
 その2・・・アルプス電気の熱転写プリンター「MDシリーズ」
 その3・・・プラモデル用透明デカール

1,パソコン・・・お宅にある普通に使えるものならOKでしょう。その他、画像処理ソフトがあると便利です。私はPhotoshop等を使ってます。

2,プリンター・・・アルプスのMDシリーズ以外は無いでしょう(インクリボンタイプのワードプロセッサ除く)。古いタイプでなく、最近の下地ホワイトを印刷できるタイプをお勧めします。(古いタイプでも裏技はあるようですが、ここでは紹介しません)

3,プラモ用透明デカール・・・モデラーズ製とWave製があります(プラモ専門店では、その他もあるようです)。私はWave製のクリアデカール(B5版3枚入り、600円)をお勧めします。モデラーズ製はサイズが小さいので。また、Wave製は推奨プリンタがアルプスのMDシリーズとなっていて、プリンタの設定の仕方も書いてあり安心です。

クリアデカールWave製「フィニッシュプロダクツ・クリアデカール」
模型専門店などでお買い求め下さい。近所に売ってない場合は、「ホビージャパン」など模型専門誌の広告を調べ、通信販売で購入するのも良いでしょう。インターネットで調べても売っているかもしれませんね。








作り方の例
1.画像の作成・トリミング 画像処理ソフトを使って、あらかじめ使用する画像を作成したり、必要な部分だけトリミングしておきます。
2.B5サイズに画像を貼り付ける ソフトを使い、クリアデカールの大きさに対応したB5サイズを指定し、使用する画像をプリンタが印刷できる範囲ギリギリまでビッチリ貼り付けます(無駄を少なくしましょう)。ここで一度保存します。
3.下地ホワイト用画像を作る 上記で作成した画像を、下地ホワイトで印刷する部分のみ黒などで塗りつぶします。これを「下地」など、別の名前を付け保存します。
4.下地印刷 上記で作成した「下地」ファイルを印刷します。この際、プリンタドライバの設定は「クリアデカール」の説明にも書いてありますが、「印刷タブ」で「特色カラー」を選択し、さらに「単色、特色ホワイト」を選択します。「用紙タブ」では、「紙送り→手差し」「ページ合成→ON」を設定し、印刷します。ページ合成なので、印刷後も排紙されずに印刷位置に戻ります。
5.カラー印刷 その後、最初に作成したカラー画像のファイルを開き、プリンタドライバの各設定を「カラー」などに変更してから印刷してください。(注1)
6.貼り付け 印刷されたデカールを、なるべく余白の無いように切り取ります。水に浸し、10秒ほど置いてから、ピンセットなどでルアーに貼り付けます。位置決めをしたら、ティッシュや綿棒で水分や気泡を取り除き、しっかり密着させます(注2)
7.色止め デカールが乾燥したら、色止めはウレタンフロアーMなどを、専用薄め液で2倍程度に薄め、それをエアブラシで吹き付けます。液ダレしない程度にしっかり吹いてください(注3)。2日ほど置いて色止めは終了です。
8.仕上げ ウレタンフロアーに数回ドブ漬けするか、上記のようにウレタンを薄めたものを、デカールとルアーの段差が無くなるまでエアブラシで一日おきに数回吹き付けます。

(注1)・・・きれいに印刷するため、プリンタの印字ヘッド・プラテンなどを、説明書の通りにマメに掃除することをお勧めします。また、下地ホワイトを印刷した後にカラー印刷すると、たまに印刷が剥がれてしまうことがあるようです(私のプリンタだけ?)。ヘッドの清掃である程度回避できますが、絶対とは言えないので保険の意味も含めて、デカールは使用する数より少し多めに印刷すると良いでしょう。あと、印刷面のホコリにも十分注意しましょう。

(注2)・・・デカールはある程度の曲面にも馴染みますが、なるべく平らな部分に貼りましょう。その方が貼り付け面に密着します。プラモデル用の「デカールソフター」などを塗ると、デカールが柔らかくなり、曲面に馴染みやすくなりますが、逆にデカールが柔らかくなり、破けやすくなるので注意してください。「デカールソフター(マークソフター)」は、グンゼ産業とモデラーズから出ているようですが、モデラーズ製の方が強く、柔らかくなりますが、その分破けやすいようです。

(注3)・・・デカールはラッカーなどの溶剤に弱いので、ウレタンを専用薄め液で薄めたものを吹き付けると、デカールを犯す恐れがあります(シワになったり、デカールの端がめくれたり)。色止めにウレタンを使用したくない場合は、水性アクリルのクリアースプレーなどを数回吹き付けて仕上げても良いと思います。(ただ、乾燥に時間がかかります)


ご注意:デカールは紫外線に弱いです。

黄ばみ

写真では分かりづらいかもしれませんが、1日紫外線に当てるとデカール自体が黄ばんでしまいます。
つまり、1日、釣りに使うと黄ばみが出る可能性があります。印刷してある部分は、塗料自体が紫外線に強いので大丈夫ですが・・・。
一応対策はありますが、みなさんも自作する時はご注意ください。
(←左右で色の違いがありますよね)

 


kitty バイブラッキークラフトのLV-0とLV-200をキティちゃん化。バイブのように平らなルアーの方がデカールを貼りやすいです。
ただ、ラッキーのルアーは塗装するとコーティングがシワシワになったりするので要注意。うろこなどはパテ埋めしました。














LV-200写真では分かりづらいですが、金ピカ文字でルアー名を入れてみました。この金ピカ(フラッシュゴールド)は、MD5000/5500で使えます。
その他のプリンターで使える「メタリックゴールド」とは、金ピカ度がかなり違います。










その他、出来上がったルアーは、自作ルアーのコーナーにあります。