準備するもの

1 素材(木) バルサ,ホウ,杉,松,ヒノキ,桂など。目的や好みに合わせて
2 ナイフ類 切り出しナイフ,デザインナイフ,ノコギリ,カッター
3 塗料 ラッカー系、アクリル系などある。主にラッカー系が乾燥が速く,発色がよい
4 エアブラシ 無くてもいいが、きれいに仕上がる。併せて防毒マスクも
5 コーティング剤 セルロースセメント、ウレタンフロアー,2液式エポキシ
6 紙ヤスリ #150〜#800程度のもの。金属製ヤスリも必要
7 ガン玉 ウエイト用。必要に応じてナツメや板おもりなども
8 リグ類 バルサミノー用のステンレス線(0.8mm程度),ヒートン,フックハンガー,カップリグ等
9 はんだゴテ ステンレス線用
10 アルミシート ウロコ模様用。用途に応じ、キッチンテープかアルミホイルで
11 ポリカーボネート板 ミノーリップ用。アクリル板は熱に弱い(夏のボックス中は...)
12 ドリル類 ハンドドリル,リューター(回転数可変が便利)
13 固定治具 ペンチ,輪ゴム,ピンセット,両面テープ,洗濯ばさみ、万力,バイスプライヤーなど
14 接着剤/パテ 瞬間接着剤、エポキシ接着剤,木工パテなど
15 その他 ものさし,はさみ,ドライバー,などなど。作ってるうちに必要になってくる

素材(木)を考える

◎ハードバルサ・・・一般的なバルサに対し、ハードバルサと言うものがある。ラジコン飛行機などの骨組みに使うらしく、ちょっと固い。模型店に売っているが、普通のバルサと混ざって売っていることが多く、自分で持ってみて「ちょっと重いかな」と感じるのがハードバルサらしい。私はお店のおじさんに選んでもらったが、普通のバルサと比べてもよく分からなかった。また、ウッドみたいに固いバルサもあるそうだ。
◎ホウ・・・・以前の(今は不明)ハトリーズスペシャルは、ホウを使っていたそうです。ホウは加工性もよく、また復元力の様な物があり、岩盤などにぶつけてへこんでも、しばらくすると元に戻るそうです。当時のハトリーズには「岩盤にぶつけて使って下さい」という様なことが書いてあったそうです(ダックの国友店長談)。

固い木,軟らかい木・・・以下の表は、羽鳥しづを著「気が向いたらプラグ作り」を参照しました。

軟らかい木 バルサ、サワラなど クワイエット(ペンシル)ライブりー(ミノー)に向いている。強い浮力でキビキビ動く。
中間 松、杉、ヒノキなど ポッパー,スイッシャーにいい。ペンシル、ミノーも、疲れた感じが出ていい。ウッドベイトのアガティスもここか。
固い木 ラワン,樫など ラワンなら、スイッシャー。惰性を伴ったスライドをこなす。あとは駄目。

その他、スプルース,栗の木,桐なども使うようです。


コーティング剤を考える
ウレタンフロアー・・・初心者向き。セルロースよりドブ漬け時の皮膜が厚いが、軟らかく弱い。ドブ漬けを重ねると、皮膜が地層のように層となって固まるため、ルアー完成後もリグ部やフック傷などから層と層の間に空気が入りやすい。塗装はセルロースほど難しくない。塗料を重ね塗りした後でも、ウレタンフロアーをラッカーシンナーで2倍程度に薄めたものをエアブラシで吹き付け、2日ほど置いておく。すると塗装の上に薄いウレタンの皮膜ができて、その後のウレタンのドブ漬けで色流れを防ぐことが出来る。空気中の水分と結びついて固まるため、フタの開け閉めはマメに。保存は冷蔵庫などに入れると良い。一度ドロドロになったら、間違っても塗料用のラッカーシンナーで薄めてはいけない。白濁します。「ガルトローズシンナー?」とか言う専用の薄め液もあるらしい。

セルロースセメント・・・溶剤的にかなり強い。皮膜が薄いので、何度もドブ漬けして強度をアップできる。ドブ漬けすると、前の皮膜を溶かして固着するので,ウレタンフロアーのように後で空気が入ったりしない。ただ塗装は難しく、第一石油類の塗料(レベルカラーなど)で行う。塗料がセルロースの皮膜に溶けて食い込み,塗料を固着させるため、重ね塗りは色流れの原因になる。一色塗ったら一回ドブ漬けが基本。

2液式エポキシコート・・・ウッドベイトの遠藤さんはこれ。柔軟性があり、割れには一番強い(と思う)。色流れの危険がないので、塗料の色止め作業がいらない。ただ、液の混合比率を間違えてはいけない。また、コーティングは筆塗りになる。大きい筆でサッサッと塗ろう。その際入った気泡は、ドライヤーで飛ばす。筆はエポキシ用筆洗いで洗っても効果少なし。消耗品と考えよう。2回くらい重ねれば十分。


リグ類
小さい写真で分かりづらいですが、プラノのボックスに整理してます。フックハンガー,ヒートン、カップワッシャー、ペラ,目玉などが、数サイズづつあります。これくらい常備していれば、プライベートでルアーを作るには十分ですね。作ってる途中になって「あ、あのパーツが無い!」となると,パーツ探しのショップ巡りや、入荷待ちで結構大変ですから。パーツは見つけたときに少し多めに買っておきたいですね。












バイスプライヤー

D.I.Y店に売ってます。レバーを握ると先端部が閉じた状態で固定されるので、塗装時などルアーのリグ部を挟めばしっかりルアーを固定でき,また、物を挟んだ状態からワンタッチで解除できるので便利です。一個あるといいっす。無ければ,普通のペンチとかのグリップ部に,強力輪ゴムを巻けばルアーをしっかり挟めます。